6月雨の木曜日、渋谷展示巡り


これは先月のggの写真。
今日はすべての授業がたまたま休講になったので、渋谷方面の行きたかったところに片っ端から行ってきた!翔太郎くんと。
まず渋谷駅から歩いてgg篠田昇+ポラロイド展」へ。
私は『スワロウテイル』以来の岩井監督のファンです。行定監督の『世界の中心で、愛をさけぶ』も好き。しかし映画制作のことなど何もわからない私は、映画の色彩というのは監督の個性だと思っていて、篠田さんという撮影スタッフの仕事に目をとめることはなかったんですね。訃報を聞いて初めて彼の名前を知り、今日初めて彼の功績を知りました。
展示は個人所蔵のポラロイド写真を中心に、篠田さんの日用愛用品、台本、カメラまで。監督ら仕事仲間からのメッセージを読んで、彼の人柄とか仲間に信頼されていたことを知りました。車の運転が好きで、ロケ地を走って誰よりも詳しかったとか。テスト撮影をとにかくたくさんやってそれを見せて監督の求める画を作り上げてたとか。豪気な情熱家だったんだろうなと思います。ビートルズ(特にポール)のファンだったそうです。
私が去年古本市で買った岩井監督のムック(ちゃんと読んでなかった)に対談をしている記事があり、ファイルに綴じてありました。帰ったら出してきて読んでみようと思う。
妹におみやげとしてポストカードセットを買って帰ろうとしたところで、なんと奥様の篠田いづみさんにお会いできました。あたたかい笑顔の綺麗な方でしたー。両毛線沿線が地元だと言ったら喜んでくれて、今度のシネ・アミューズ『Love Letter』期間限定上映に来てねと言ってくださった。リマスター版ですごく綺麗になったから公開当時見れなかった若い方に見て欲しいということで、上映期間が短いから難しいけど、時間ができたら行きたいな!

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次に本日のメイン、Bunkamura「青春のロシア・アヴァンギャルド」展へ。Bunkamuraは混んでいるイメージだったんですが空いてて快適でした。日本じゃ聞かない画家の作品ばかりで、その解説の分量も適当だったように思います。
私が最近勉強しているメキシコ革命と同時期のロシア革命時代だし、フォーヴィズムとかキュビスムとかの美術史もちょうど勉強したばかりなのでその知識が役に立って楽しかったな。一人の画家が時期によってまったく違う流派の画風になったり一枚の絵に様々な画風の影響が見られたりと複雑なので、知らないで行ったら混乱していたことでしょう。そこが面白かったんだけどね。
シャガール『家族』とヴラディーミル・ドミートリエフ『サーカス』が気に入ったのでポストカードを買いました。ボリス・アニスフェリド『シュラミの娘』が一番好きだった。けどポストカードはなかった…。乙女の表情がなまめかしくて素敵です。

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その後、寄り道したり迷ったりしながらキャットストリートを歩いてLa Fee Deliceでハムと目玉焼きとチーズのガレットを食べました!ちょうおいしい!また来よう。
それから、北青山OFFICEにて、101TOKYO Contemporary Art Fairスタッフ仲間の丹羽亜里咲さんの展示「ムギコスモス」を見ました。忙しい人間は見落としがちな、小さくて複雑な苔社会。その中にオリジナルキャラクター麦子が謎の表情で遊んでる絵。みどりがきれい。カフェの薄暗さと無機質な壁に映えるなーと思いました。丹羽さんとお話できたのも楽しかった。さばさばと話しやすい姉さんです。お茶ごちそうさまでした。ありがとう!

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んーいっぱい歩いてすっきり、充実した一日だった!犬は吠えるがキャラバンは進むし、翔太郎くんと私の間でおしゃべりが途切れることはない!のだ。